九州大学病院検査部

「進歩しつづける診療の要求に柔軟に応えられる臨床検査であるために」

堀田 多恵子 2022.07

 平素より臨床検査へのご理解を賜り、心より感謝申し上げます。
 コロナ禍も3年目となり、屋外マスク不要など国内感染対策動向にも変化の兆しがあり新型コロナウイルスとの共存・共生に向けての変化を感じます。
検査部も、16年間検査部を率いてくださった康 東天部長のご退任、赤司 浩一部長のご就任という変化に加えて、機器や検査情報システム(LIS)の更新期間が始まります。
本院ではこれらの更新は約10年の周期で数年を掛けて新しい機器やLISに変えていきます。
臨床検査は検体検査から生理機能検査まで多岐にわたり、「迅速で」「精確な」検査結果報告には機器やLISは欠かせないツールです。
次の10年においても進歩しつづける診療の要求に柔軟に応えられる臨床検査であるために、これらの更新はとても重要な事業です。

 今までの品質改善活動の中で壁(改善の見送り)となっている課題の中には機器やLISの性能がボトルネックになっていることも少なからずあります。
それらを根本的に改善する機会到来と思っています。
10年前の更新時に培ったリスク(災害、診療進歩)への準備が、コロナ禍において柔軟なPCR検査対応として生かせたように、今回の更新も未来への布石です。
創造する検査部であれ、と康 前部長に鍛えられた私達が、検査部に新しく何が必要であるかを赤司部長にご指導を頂きながら、皆様の期待に添えるように一丸となって頑張りますので、ご支援をよろしくお願い申し上げます。